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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

突撃!隣の〇〇〇〇…

2019/07/04 日本経済新聞

『隣のインベスター「ほったらかし派急増」』より

この連載は実際の投資家の投資スタイル紹介シリーズで、今回で3回目。

例の「老後2000万円問題」以来、老後資金に対策に向け、自助努力を行う様々な投資家の姿を追う特集しています。


タイトルに「ほったらかし」派急増が目を引きます。

ある38歳の現役世代の投資家は、平日は仕事で多忙、週末も小さなお子さんの子育て優先の生活により、「日々の相場は気にしていられない」とのこと。今は、個別株での運用資産を減らし、長期投資を掲げるレオスキャピタルやコモンズ投信等の独立系運用会社の投信へ積立投資しているようです。。

また28歳のフィンテック企業勤務のウェブデザイナーの方は、知人が買ったので便乗して、、、ビットコイン・イーサリアム等の暗号通貨に投資を行い、18年の暴落で損失を被ったようです。現在は、相場を見ながら日々売買するのは無理、「60歳までに3000万円くらい」という自分なりの目安をおいて、将来予測のしやすいものに投資すると、バランス型投信などにて毎月積立を行っているとあります。

この二人に共通しているのは、日々の市場の動きに左右されない「ほったらかし投資」という考え方です。

この受け皿の一つが、年間元本40万円まで20年間、投信の売却益などが非課税となる「つみたてNISA」だとあります。つみたてNISAの利用は20代-40代が約2/3を占め、この投資先の商品もインデックスファンドが約8割のようです。やはり少額づつ長期に渡っての積立投資ですので、シンプルで低コストな商品設計のものが良いと思います。

さらに別のスタイルである「利回り重視ほったらかし」投資家さんの傾向は、個別株の人気上位ランキング銘柄に表れています。インターネット証券:楽天証券での5月の取引上位銘柄は、日産自動車、JT(日本たばこ産業)、メガバンク等の高配当銘柄が並んでいます。

また日経新聞の個人投資家アンケートでも、若い世代を中心に「配当と株主優待」を最も重視とした回答が41%にも上っているようです。

このような目先の運用実績にとらわれず、10年・20年といった長期的視点で気長に投資を継続するという考え方が浸透してきていることは、健全な投資家層の広がりを示すものであり、冒頭の「老後は自分で守るもの」との自助努力に取り組もうとする「自立インベスター」の登場でもあります


是非この小さなキッカケ(老後2000万円不足リポート)を発端として始まった、賢い隣のインベスターの方々に、途中でやめることなく、着実に長期(積立)投資を継続して欲しいと思います。

以前のような損失に目をつぶりながら忘れたい「塩漬け」長期投資ではなく、買っていることも忘れるくらい長く投資を続けるバイ&フォーゲット投資家さんが溢れる社会に、、、なって欲しいと思います。

因みに、このタイトル「隣のインベスター」は、米国でのベストセラー本:

「となりの億万長者」をモジッたものだと思います・・・ ※日本のTV番組「突撃!隣の〇〇〇〇」をモジッたものではないと思います。(多分)

米国では隣のフツーの人でも皆、お金持ちになれるというヒントが詰まっています。 目指せ普通のミリオネア!

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