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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

投信の「売買回転率」って?


2020/11/18日本経済新聞夕刊 投信番付 『大型ファンドの売買活発度 海外IT株型が高く』より 株式売買の活発度を測る「売買代金回転率」という指標があります。 これは売買代金が時価総額の何倍かを測るもので、値が高いほど売買が活発になされていることを示します。 本記事では、この指標を投信に適用して大型ファンドの売買動向を分析しています。1年間の設定額と解約額の和を、純資産残高の期首・期末平均で割った値を「売買回転率」としたようです。 これが高かったのが、「次世代通信関連 世界株式戦略F」と「netWIN為替ヘッジ無し」の2ファンドで、共に海外IT株を投資対象とする両ファンドは好成績の為か、売買が多くなっていることがわかります。投資家が盛んに売り買いしている?ようです。長期で有望だと思っているのであれば、ずっと持っているのが一番いいと思いますが…。販売会社(証券・銀行の営業マン)が手数料をもらった後で利益が出ていたら、ここらで一旦売りましょうと勧めるのでしょう。 一方、回転売買率が低いのは「フィデリティUSハイ・イールドF」など、比較的パフォーマンスが振るわなかったファンドでは売買が少なかったようです。 そして、本来はこの形が理想なのでしょうが、「グローバル・ハイクオリティ成長株ファンド(為替ヘッジ無し)」「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」は海外株式型ながら、売買は少なめであり、長期保有の投資家が多いのか、解約は少なめだったようです・・・ これは違うファンドへの乗り換え推奨が盛んに行われるまでの、「今のところ」として

おいた方がいいと思います。 投資家がずっと将来性があると本当に信じて託したファンドであるなら、手数料と税金を負担してまで乗り換えずに、Buy and Forgetでいいと思うのですが・・・ そうならないのが、投資家心理の難しい点でもあり、販売サイド主導の情報の非対称性が大きいビジネスでもあると思うのです。

この2本のファンド(Gハイクオリティ、Gプロスペクティブ)が売り買い盛んにされるようになってきたら、、、何れ私の仮説に結果が出ると思っています。

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