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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

ステイ・マーケット・・・


2020/06/23日本経済新聞夕刊『ステイ・マーケットの教訓』より 夕刊十字路に、投資でリターンを取り損なわないための大切な原則について触れています。

新型コロナで世界的な株価急落もさることながら、その後急反転、その後3ヵ月でコロナ前の水準近くに株価が回復したと予想できた人は少なかったのではないでしょうか?

3/24、3/25の日経平均の上昇率は24日は7%、25日は8%高と過去20年間の上昇率のトップ10に入る上げ方だったとあります。これは世界的に大盤振る舞いの財政・金融政策が打ち出され、悲観ムードが一転修正されたことによるものでした。

大きな急落を見ると投資家が怖くなり、投資しているものを手放したくなるのが投資家心理です。でも慌てて怖くなり保有している株を売ってしまうと、その後の急騰を取れなかったことになります。


記事では、「ステイ・ホーム」ならぬ「ステイ・マーケット」でいた方が良かったという結論になると。 米国運用会社キャピタルインターナショナルの検証に「1日の上昇率がベストの10日間を逃すだけで、運用成績が大きく落ちる」というのがあります。 これを参考に記事では、日経平均株価の過去20年で試算しています。 1日の上昇率上位10回につき、その直前に株式を全て売却し、急騰した翌日に買い戻すというケースで試算したようです。 その結果、6/18までの20年間で日経平均株価は35%高でしたが、ベスト10日間を逃した場合は3割減となる計算のようでした。このベスト10日間は何らかの「ショック」で株価急落となった直後ばかりで、株価の変動に怖くなって急落時に手放してしまうと、収益機会を取り損なう可能性が高まってしまうことを示しています。

勿論、急落前に売れればセーフで安らかな気持ちで〇〇ショックをやり過ごせますし、逆に数年に一度の「大バーゲンセール」を狙って、下落後で買った投資家もいるでしょう。 しかしプロと言われる方々を含む多くの投資家は先が読めないのも間違いない事実です。

であるから故、長期で構えて投資を行う、投資先は分散する、積立投資で安値ではたくさん買うチャンスを逃さない、といった教科書的な効果はやはり大切だとありました。

これを改めて示したのがコロナショックだったのではないかと記事は終わっています。 個人投資家は機関投資家と違って「時間」を味方につけ、じっくり投資と向き合うことができる投資家です。

そうは言ってもなかなか思ったようにリターンを享受できないのは、やはり株価の変動にって、感情が揺り動き合理的ではない行動をとってしまう傾向があるからだと言われます。 投資の成果を着実に得てゆくためには、資産の変動を表す「リスク」と投資家の「感情」を出来るだけコントロールすることがとても大切になりそうです。 世の中や経済が動始めていますが、、、ステイ・マーケット!

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