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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

激動相場における、アクティブ運用VSインデックス運用


2020/06/13日本経済新聞『激動相場、運用成績の実情』より アクティブ運用VSインデックス運用 どちらがどう優れているのかについて、これまでも多くの方々が様々な角度から議論を尽くしてきました。それでも明確なコレといった正解はないと思っています。 コロナショックで世界の株式市場に激震が走り、日経平均株価は今年の1月中旬の24,000円台から、3月下旬には16,000円台まで3割強も下落した後は比較的早めに持ち直して23,000円台を回復し、最近はやや上下し22,000円台となっています。

2018年、19年の日経平均の年間高値は24,000円台、安値は19,000円台となっており、

約5,000円の幅で大きく変動しています。 記事ではまず、株式投資は株価を追って「安値を拾って高値で売るタイミング」、「その時々の旬の銘柄選択」が成功の秘訣だとアクティブ派の主張。

プロが投資判断を競うスタイルそのものだと。

さらに指数通りの機械的な銘柄選択を行うインデックス運用は、相場にかかわらず運用を維持するため、下げ局面で逃げられずうまくいくはずがないとアクティブ派は主張。 そこで今回の歴史的な株価変動の中において、アクティブ運用とインデックス運用の結果を検証しています。 純資産額100億円以上、運用期間3年以上の日本株投信でアクティブ型118本、インデックス型60本でパフォーマンスを比較したようです。


さてその結果や如何に、、、 過去3年間のトータルリターンの年平均値は5月末時点で、アクティブ運用:3.34%、インデックス運用:3.43%僅かながら後者が上回っていたようです。※インデックスに軍配 むしろ注目すべきはファンドのリターンのバラツキ度合いで、顕著な違いがみられたようです。バラツキ度合いを示すのは「標準偏差」で表されますが、アクティブ型が5.6%、インデックス型が1.7%と、アクティブ型の方がリターンが広範囲に分布することを意味します。 簡単に言うと、アクティブ型は+8.94%~-2.26%の範囲内(年平均リターン:3.34%±標準偏差:5.6%)に約68%の確率で分布します。 一方インデックス型は+5.13%~1.73%の範囲内(年平均リターン:3.43%±標準偏差:1.7%)に約68%の確率で分布し、狭い範囲に収まっていることが確認できます。 尚、アクティブ型のうち11本は年率リターン10%超を実現しましたが、26本はマイナスのリターンだったとも。 この記事における結論としては、アクティブ型は運用の良し悪しが極端で、投資家にきちんとしたファンド選択眼があるか否か、強運に恵まれるか否か(まさかの運任せとは!?)で明暗が分かれるとしています。 またインデックス型は大勝も大負けもせず刺激が少ないのですが、平均的にはアクティブ運用を上回る確率は高そう(確かにその通りでしょう)としています。

最後はいつものお約束、アクティブ運用VSインデックス運用、、、

その評価は実に奥が深いテーマだと。 ※私、、、いつもそう思っていますし、恐らくこれには正解はないです。

ただ、アクティブ運用にはその良さが生きる投資対象(例えば、あまりアナリストがカバーしていない日本の中小型株)やマーケットの時期(社会の変革期で新しいビジネスが勃興したり、割安銘柄が見つけやすくなったり)があります。 結果を残しているアクティブファンドの運用報告書や月報の表現、ファンドマネージャーの人となりや投資哲学に触れると、「このファンドなら大切なお金を託してもいいな」と思ってワクワクします。

当然ながら運用資産全体のコスト抑制を意識するため、インデックス運用も取り入れながらの、アクティブファンドの選択になるのですが、、、 素晴らしいアクティブファンドのとの出会い(セレンディピティ)はこの仕事ならではのとても楽しみでもあります。 ※良いアクティブファンドの見分け方はちゃんとあるのです・・

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