2020/05/27日本経済新聞『ネット証券 世界で急拡大』より インターネット証券の口座開設が急増しているのは日本だけに限らず世界中で起きているようです。 コロナ感染拡大懸念で株式市場が急落した3月以降、米国大手ネット証券では新規口座開設が2倍以上、英国では3倍近くに跳ね上がったといいます。株価が下がって割安と考えた個人投資家、中でも資産形成層(若年層)が押し掛けているようで、人との接触を避け取引できる利点も評価され証券取引のデジタル化が一気に進んでいるとあります。 ※なんだかこのクダリは一気に進むDX(デジタルトランスフォーメーション)、リモートワーク、巣ごもり消費と並んでトレンドの一つになりつつあります。 米大手ネット証券:チャールズ・シュワブでは20年3月の新規口座開設が前年同月比で倍増の28万口座となり、1日の平均取引数も3倍に急増。イー・トレードFでも口座開設数は5倍とのことです。 米国では従来から日本より資産形成の意識が高いと言われ、個人投資家は独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)などを通じた証券取引が盛んでした。しかし、このコロナ禍において対面での相談を避ける傾向にあり、ネット証券の利用が高まってきているようです。 日本でもコロナが取引のデジタル化を急速に後押しており、ネット証券と対面証券のそれぞれ大手5社の口座数では、3月末時点でネット証券は1235万口座(対前年同月比14%増)、対面証券ではほぼ横ばいとその差歴然。ネット最大手SBI証券+スマホ専業のSBIネオモバイル証券合計で3月時点:540万口座にまで増加、業界最大手の野村証券の口座数:約530万口座を逆転したとあります。楽天証券でも3月の口座開設数は過去最高を記録。 昨年から「老後2000万円問題」がホットな話題となり、特に現役世代の資産形成意識が高まっていたところへ、コロナショックの株価急落で資産形成をスタートする絶好のタイミングとなったのでした。 実際、ネット証券が主要な顧客層としている若年層、40代以下の現役世代の流入が目立っているようです。 新規顧客の急増や取引増加は世界のネット証券でシステム障害の原因となることも多く、取引の安定性を担保できないと信頼失墜になりかねません。 また若年層を中心とする新規参入組がいきなり過大なリスクを取りすぎであるという投資家サイドからの課題があります。 これは私も感じています…「じゃあ手始めにすぐ儲かりそうだからFXからやろう」とか「なんの銘柄がいいんでしょうか?」みたいな投資家デビューもよく聞きますし、「10万円で買える銘柄特集」のような投資情報(雑誌)は本当に品がないと呆れます。でもこれも日本だけではないようで、、、先日米国の知人から聞いたのですが、米国でのコロナ禍への生活支援給付金を何に使うかアンケートでは、(所得水準に違いはあれど)「株式投資」という使い道がかなり多かったと聞きます。 下がった時に思い切って買って上がったら売るというのは投資の鉄則ではありますし、短期のトレードが悪いとは思いませんが、やはりまず長期の資産形成のロードマップを整えてから、楽しみとしての投資(トレーディング)にトライするというのが、長く資産運用で成功への急がば回れ手法ではないでしょうか? ネット証券は手数料が無料(もしくは非常に低コスト)、いつでも手軽に今や手のひらでも売買できるスマホ証券ですが、であるが故に頻繁にログインし、毎日のマーケットを何度も確認したり取引画面や残高を見ていると、おのずから取引したくなる衝動に(私でも)駆られます! これから資産形成に取り組む若年層の投資家が増えることは、とても嬉しいことなのですが、是非、短期売買に偏りすぎず、この投資家誕生のブームが短期で終わってしまわないように願っています。 記事の最後に運用助言も含めた丁寧なフォロー体制も必要になりそうとあります。こうしたフォローをきちんと選択するのも、これからの投資家にとって勉強すべきことなのかもしれません。 ※私のFAとしてお客様から頂戴した最高の言葉は、 「いつも見ててくれて、お陰さまでネット証券のログインしなくなったから、PW忘れたわー」です! 実は、、、そういう方々の方が意外と資産形成に成功しています・・・ 余談ですが、、、 5/31まで限定企画! 【無料動画プレゼントのお知らせ】 当オフィスにて提供する勉強会コンテンツ 「人生ゴールから逆算する老後資金準備術」を ダイジェスト版動画にて無料プレゼントしています。 2020/05/31まで期間限定! ご興味のある方は↓こちら↓をご覧ください。 https://www.pfa-withyourlife.jp/gyakusan-movie-lp
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