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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

日本株、長寿企業でも革新力に注目…


2020/05/15日本経済新聞『英国流 強い銘柄選び』より 日本で起きてる変化は、国内よりも海外からの方がよく見えるからもしれないとあり、英国で運用する一部の運用好調な日本株ファンドにその目利きのヒントがありそうです。

その視線が注目するのは「変革力」とあります。

2000年創業の英国リンドセル・トレイン・ジャパニーズ・エクイティ・ファンド日本株20-35銘柄に集中投資するアクティブファンドとのことですが、「保有する銘柄は平均年齢99歳。歴史の中で大きな危機を乗り越え、その耐久力に安心感を持ってコミットし続ける」というメッセージを投資家に伝えたようです。 保有上位銘柄は任天堂、花王、資生堂など創業が1900年より前の老舗企業ばかり。世界的なゲーム会社に変身した任天堂をはじめ、創業時のそのままのビジネスを手掛ける企業はありません。いずれも時代の先を読み、果敢に挑戦してきた企業ばかりです。このファンドの創業者は「各分野のリーダー的な企業にとって、危機は市場シェア拡大・競争力を高めるチャンスとなってきた」としています。

もう1つの英クープランド・カーディフ・アセットマネジメントのCCジャパン・アルファ・ファンドは日本の中小型株運用のようですが、「これからの日本が変わる上で役目を果たす企業選び」がコンセプトです。

企業再編を仲介する日本M&Aセンター、医療従事者向けサイトのエムスリー、決済サービスに強いGMOペイメントゲートウェイなどが保有上位銘柄のようです。

このような海外投資家から見た日本株ファンドが、現在市場を上回る成績をあげているのは、コロナ禍で市場が混乱したさなかではなく、そこから立ち直ってくる局面で力強さを

発揮したところで差がついたと考えられています。

これから厳しい事業環境が続く中で、すべての企業が浮上できるわけでは到底なく、

その先のコロナ後の社会・経済を描きながら、自己変革を続けて勝ち抜き、新たなビジネスチャンスに挑戦するのは、どういう企業であるか?

次の勝ち組を見つける市場からの選別の視線は一層強くなってきそうとしています。 このあたりの観点は、日本でも米国はじめ海外でも、ゲームチェンジャーを見つける

現在のフェーズではあちこちで聞かれます。

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