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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

やはり繰り返される!?懲りない「売れ筋ファンド」の末路…

更新日:2020年4月8日


2020/04/08日本経済新聞『市場動揺 投信ブレーキ』より

新型コロナによる世界の金融市場の動揺は、投資信託の人気商品にまで異変を来たして

います。

近年の主力商品として脚光を浴びていた「バランス型」投信のうち、損失限定がウリであったり、先物を使い収益の上乗せを狙ったりする投信で、早期償還や基準価額の急落が出ており、資金流入も鈍って来ているとあります。 こうした売れ筋人気商品の異変は、金融機関にとって今後の販売戦略に大きな痛手となるかもしれません。バランス型投信は、本来、株式・債券・REIT等に分散投資することでリスクを抑えた運用を目的としています。 残高は19年9月には10兆円を超え、投信市場(ETF除く)の約2割を占めるまでに至りました。20年1月には、約11兆5800億円を超える規模に達したとあります。しかし20年3月末の残高は約10兆4000億円と、この1か月で約1兆円の減少(日興リサーチセンター調べ)、購入から解約などを差し引きした純資金流出入額も45億円の流入超過と、3年ぶりの低水準になっているようです。 特に残高減少が顕著なのが、「レバレッジ型」のバランス型投信で、2018年に日興アセットが設定した「グローバル3倍3分法」シリーズでは20年2月のピーク時残高:6800億円超から、同ファンドの最近の残高は約5000億円となっています。このレバレッジ化現象は、「5.5倍型」まで登場して、より高レバレッジ化していました。 本来、様々な分散投資をしてリスクを抑えるべき設計のバランスファンドが、よりリスクを取って高いレバレッジ化していく中で、このコロナショックに遭遇し、株式市場や債券先物市場の乱高下を受け、ファンドの基準価額が急落したことが、バランスファンド全体の資金流出・新規資金流入のブレーキとなっています。 もう一つのバランスファンド「損失限定(損失を最小限度に抑える)型」では、繰り上げ償還が発生しています。このファンドの仕組みは、市場でリスクが高まってくると、株式を売って現金などにシフトして損失を限定し、さらに基準価額に下限を設定(例えば、基準価額の最高値の90%のラインなど)して、この下限基準価額まで下落してしまったら繰り上げ償還するという「あんしん」ラインが付いた安心設計がウリでした。 この損失ガードが見事に発動し、基準価額が約9000円台半ばで、損失が確定した状態で早期償還されてしまう投資家が多くいたようです。

確かに大きな損失には至らないまでも、元々定期預金の延長のような感覚で、

「元本の損失限定」というウリにご投資された方は、自己責任とは言え、

「やはり投資に上手い話はないな」と感じたと思います。 ※この手のリスク限定型はいろいろな手を変え品を変え、いつの時代にも登場しますが、

私の記憶ではパフォーマンスが良かった試しがありません。

急激かつ大きな市場の下落で一度価格が下がると回復ができない仕組みになっています。 言い換えると、損失が限定されるための高い保険料を払っているとも言えます。 (もっと言うと、、、数学が強い:デリバティブを駆使した「おフランス系」金融機関

による商品組成が多い・・・ですよ)

こうした記事を見るたびに、やはり個人投資家には「長期、積立、分散(時間・資産)投資」がシンプル・イズ・ザ・ベストの資産運用術であるに違いないと思います。

ご自身で理解できない金融商品には取り組まないのが賢明です。 PS:どうしても営業の方からのセールスが執拗な場合は、、、

「そんなにも良い商品なら、ご自分で働いて貯めた資金でやってみなさい」と。 それでもまだ駄目なら、、、

「そんなに良い商品なら、自分のお父さん・お母さんにオススメしなさい」と

言ってあげましょう! これは、最近話題の外貨建保険でも同じですね。

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