共同通信社 2021年5月経済ウイークリー
ライフセミナーQ&A
独立系投資アドバイザーの価値
Q.最近IFA(独立系金融アドバイザー)という言葉を目にする機会が増えました。
利用価値はどこにありますか?
A.金融機関から独立した立場の資産運用アドバイザーという意味です。
その付加価値はどのようなものか具体的に考えてみましょう。
IFAを活用した資産運用が一般的となっている米国の各調査に、
アドバイザーの価値を「見える化」するヒントがあります。
大切なのは顧客への関わり方のようです。
顧客はアドバイザーに専門的な経済・金融知識以外にも、より人間的な要素を期待しています。
例えば24時間以内のクイックレスポンス、ソーシャルメディア活用といった
情報アクセスの方法を世代に応じて紹介したり、市場環境が不確実な時には、
対処法のアドバイスで信頼感と安心感を提供したりすることなどです。
こうしたアドバイザーの付加価値は、
長期的に年平均1.5%~4%もの顧客の投資リターン向上を
可能にすると推計されています。
アドバイザーの付加価値の中でトップ3は、
①顧客への投資行動コーチング
②タックス・マネジメント(税務処理のアドバイス)
③貯蓄や取崩しのガイドとサポート
であり、特に重要なのが最初の投資行動コーチングです。
これは市場急落によりパフォーマンスが悪化しても、顧客と一緒に当初の投資方針や目的を点検し、
資産運用が継続できるようフォローする等が該当します。
自分一人では正しい判断か自信が持てない顧客にとって、
専属アドバイザーがいる安心感は、「価格以上の価値」と言えるのかもしれません。
(資産運用アドバイザー 本橋竜一)
【掲載新聞名】
2021年 5月30日 東奥日報
2021年 6月 4日 中部経済新聞
2021年 6月 4日 山陰中央新報 他